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伊丹市D様邸 外装劣化調査診断

今回は伊丹市にて外装劣化調査診断を行いました。

 

外装劣化診断は建物診断の専門資格である劣化診断士による正確で専門的な診断です

 

建物の状態を正確に診断するには、外壁や屋根の知識はもちろん、建物の構造や劣化のメカニズムなど、さまざまな専門知識が必要となります。

これは、一般の皆様にはなかなか難しいことですし、業者の担当者であっても専門知識がなければ、正確な診断はできません。

大切なお住まいだからこそ、病院のドクターと同じく専門の知識や技術を持ったスペシャリストの目で診断することが大切です。

 

「外装劣化診断士」は、住宅診断の基礎的な知識を身につけ、住宅の屋根、外壁などの外装部分の劣化状況の基本的な調査、診断と補修、改修工事等の対策について提案を行うことができる資格で、一般社団法人住宅保全推進協会によって認定されています。

 

診断時には屋根まで上がり、ビデオカメラで撮影しながら詳しく解説します。(※3階建て以上の場合はポールにビデオカメラをつなげての撮影になります)

診断後、後日「おすまいビデオ診断DVD」と「外装劣化調査診断報告書」をお渡ししています。

 

こちらのお住まいの外壁は金属サイディングを使用していました。

 

金属サイディングとは、表面にメッキ塗装が施された金属板に、断熱材が裏打ちされた厚さ15mm以上の金属製の外壁材のことをいいます。「金属は重いのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、実際には他の外壁と比較しても軽量で、建物にかかる負荷が少ないという特徴があります。

 

また、金属板に断熱材が裏打ちされているため、高い断熱性も持ち合わせており、非常に優秀な外壁材です。

 

金属板に裏打ちされた硬質プラスチックフォームは、気泡の集合体であり、その気泡の中に熱を閉じ込めることで家を一定の温度に保つ役割を担っています。

断熱性に優れ、「外の気温に影響されない」「部屋の温度を外に逃がさない」という性質から部屋の温度を一定に保つことができます

前述のとおり、金属サイディングは非常に軽量な建材です。

その重さは窯業系サイディングの約1/4、モルタル外壁の約1/10ほどの重量なので、建物にかかる負荷が軽く、地震による影響を受けにくいという利点があります。

 

反面、金属は傷がつきやすいという特性があります。

それは金属サイディングも例外ではなく、風で飛んできた細かい石などがこすれることで表面にキズがつくことがあります。

美観を損ねることはもちろん、金属サイディングに施された塗膜の劣化にも繋がります。

 

金属の1番の欠点は「サビが発生する」という点です。

金属サイディング表面についたキズが水や空気に触れることで劣化し、サビが発生する恐れがあります。

「金属サイディングは、1度施工すればメンテナンスはいらない」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、定期的な点検・メンテナンスは必要不可欠です。

 

潮風が吹く海岸近くなどでは、塩分の多い風を受け続けることで、金属サイディングが塩害の被害を受け錆びることが多くあります。同様に、酸性雨を浴びることで成分が溶け出し劣化することもあります。

そのため、海岸付近や酸性雨の多い地域にはあまり向かない建材といえます。

 

今回診断したところ、ボードの反りや割れは見受けられませんでしたが、苔やカビが発生してきている箇所がいくつか見られ、塗膜が劣化してきているという状態でした。

 

外壁や屋根についたコケは美観を損ねるだけでなくお家の健康状態にも影響を及ぼします。

 

日当たりがよく、乾きやすい南面より日当たりの悪い北面の屋根や外壁にはよく苔が生えてきます。屋根材ですと、素焼きの瓦や塗装がはげて表面がざらざらしているスレートの屋根材に発生しやすくなっています。

 

コケは水分を含み保水する力がある為、建材が常に湿っている状態になります。ゆっくりと、壁面に水が浸み込む恐れがあります。

 

苔が生えると屋根材は劣化し、ひび割れ等を起こしてしまいます。そのひび割れから雨水が侵入し雨漏りへとつながります。

 

 

屋根は和瓦(釉薬瓦)を使用されていました。

 

日本瓦は、粘土を焼いて作った瓦の事で、和風住宅の屋根に多くみられる素材です。粘土をそのまま焼いた「素焼き瓦」と、表面に釉薬と呼ばれる薬品を塗った「釉薬瓦」の2種類があります。

 

日本瓦は強度が強く、特に釉薬瓦は表面がガラス質になっているため、防水性に優れています。そのため、50年~100年以上の耐久性を発揮すると言われています。

素材の粘土を高温で焼き上げて作り上げているため、強度が強く、少しの衝撃で割れることはありません。

 

特徴としては、他の屋根材よりも重く、スレート瓦は平均約24kg/㎡に対して、和瓦は平均約45kg/㎡もあります。そのため、台風などの強風には強いですが、耐震性は他の屋根材に比べて低めです。

 

粘土を瓦の形にかたどった後、高温で焼き上げて製造され、陶器の食器のように耐久性の高いものができあがります。衝撃を受けるとひび割れ等が発生してしまいますが、基本的には瓦のメンテナンスは不要です。

 

ただし、漆喰等の瓦以外の周辺部分のメンテナンスは必要です。

 

粘土系の瓦は、表面の保護という観点で塗装は必要ではありませんが、色変え等を目的とした塗装をすることはできます。塗装をしても塗膜が剥がれやすいためあまりおすすめはできませんが、塗装の際は専用の塗料を使用します。

 

屋根の診断させて頂いたところ、一部瓦が浮いてきている箇所や小さな欠けがありましたが、屋根全体には大きな劣化はなく比較的良好な状態でした。

 

  

一部瓦の欠け、漆喰のひび割れが見られましたが急なメンテナンスは必要ないかと思われます。部分的に補修をしてあげると瓦が更に長持ちします。

 

 

壁・屋根・お住まいの耐久年数は水が入りだした瞬間から著しく低下致します。サイディングボードの裏には防水シートが施工されている為、家の中への漏水はなかなかしませんが、家の中に漏水してしまいますと、そのもっと前から水が回っている可能性が極めて高い状態となります。

 

しっかりと現状の把握を行った上で施工を行いましょう。

 

 

 

もちろん工事を頼まなければならないというわけではありません。専門的な知識、しっかりとした塗料缶数、乾燥時間等を守って頂け、なおかつ劣化状況を把握している業者様であればよい工事となるでしょう。

 

まずはお気軽に劣化診断のお問い合わせを頂ければと思います。

 

 

 

 

外装劣化診断報告書(※一部サンプル)

これ以外にも塗装面積の数量や図面、カラーシュミレーションなどもあります

  

点検箇所:外壁 屋根 屋根裏

実施日:2018年10月9日

点検担当者:小林正弘 田中正樹

ご依頼のきっかけ:塗り替えセミナー