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ALCの耐久年数は何年?実寿命や法定耐用年数とメンテナンスで寿命を延ばす方法
2026.2.6
ALC(軽量気泡コンクリート)は、その優れた耐火性、断熱性、耐久性から、多くの建物で採用されている外壁材です。
建物の資産価値や維持管理において、その建材がどれくらいの期間持つのか、寿命について関心を持つ方は少なくありません。
見た目の美しさを保ち、長く快適に住み続けるためには、ALCの素材としての特性と、適切なメンテナンスについて理解を深めることが大切です。
今回は、ALCの耐久年数について、税務上の年数と実際の寿命に分けて詳しく解説します。

ALCの耐久年数とは
法定耐用年数と実寿命の違い
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートを板状に成型した建材です。
この素材は、その軽量性にも関わらず高い強度を持ち、優れた耐震性、断熱性、遮音性、そして高い耐火性を兼ね備えているため、多くの建築物で外壁材や構造材として幅広く採用されています。
建物の長期的な資産価値や維持管理を考える上で、「耐久年数」という言葉が指す意味合いは、主に二つに分けられます。
一つは、会計上および税務上の減価償却費の計算に用いられる「法定耐用年数」であり、もう一つは、建材そのものが物理的に機能し続ける実際の使用可能期間を示す「実寿命」です。
これら二つの概念は全く異なるため、混同せずに正しく理解しておくことが、建物の価値を正しく評価し、適切なメンテナンス計画を立てる上で非常に重要となります。
ALCの耐久年数は約60年
ALC外壁材の、建材としての実質的な使用可能期間、いわゆる「実寿命」は、一般的に約60年という非常に長い期間が期待できるとされています。
この長い寿命は、ALCが本来持つ緻密な気泡構造と、セメント系材料としての安定性、そして高温高圧処理による高い耐久性から生まれています。
適切な設計と施工、そして定期的なメンテナンスを継続することで、50年を超える長期にわたる使用も十分に可能です。
しかし、どのような優れた素材であっても、自然環境からの影響やメンテナンス不足は寿命を縮める要因となります。
建物を長く快適に保つためには、素材の特性を理解し、適切なメンテナンスを行うことが不可欠です。
ALCの法定耐用年数は何年
税務上の年数と建物の構造
ALC外壁が使用されている建物の「法定耐用年数」は、税法によって定められた、減価償却費を計算するための会計上の目安となる期間です。
この年数は、建材そのものが物理的に使用できなくなるまでの期間(実寿命)とは全く異なり、あくまで帳簿上の資産価値を評価するために設定されています。
具体的には、建物の主要構造部がどのような材料で作られているか、例えば鉄骨造(S造)なのか、鉄筋コンクリート造(RC造)なのか、さらには鉄骨造の場合でも、建物を支える骨格材(柱や梁)の厚みがどれくらいかによって、耐用年数が細かく定められています。
法定耐用年数の具体的な年数
ALC外壁が採用されている建物の法定耐用年数は、国税庁が定める減価償却資産の耐用年数表に基づき、建物の構造や骨格材の仕様によって具体的に定められています。
例えば、建物の骨格が軽量鉄骨造(鋼材の厚みが3mm以下)で構成されている場合、法定耐用年数は19年とされています。
骨格材の厚みが3mmを超え4mm以下であれば、耐用年数は27年になります。
より強固な構造である重量鉄骨造(鋼材の厚みが4mm超)の場合、法定耐用年数は37年と長くなります。
さらに、鉄筋コンクリート造(RC造)のように、より耐久性の高い構造を持つ建物では、法定耐用年数は47年と設定されています。
これらの数字は、あくまで税務上の会計処理や減価償却計算のための基準であり、実際の建材の寿命を示すものではありません。
ALCの寿命を延ばす要因
適切なメンテナンスの必要性
ALCパネルは耐久性に優れた建材ですが、そのポテンシャルを最大限に引き出し、建物の寿命を延ばすためには、計画的かつ適切なメンテナンスが不可欠です。
外壁材は常に外部環境に晒されており、雨風、紫外線、温度変化などの影響を受けて経年劣化が進みます。
特にALCパネルは、その構造上、ある程度の吸水性があるため、表面を保護する仕上げ材や目地シーリング材の防水性能が低下すると、雨水が内部に浸入しやすくなります。
これにより、漏水や凍害、さらには建材自体の劣化といった不具合につながる可能性があります。
したがって、定期的な専門家による点検と、必要に応じたメンテナンスを施すことが、ALC外壁の耐久性を維持し、建物の長寿命化に繋がる上で非常に重要です。
劣化症状の早期発見の重要性
ALC外壁の健全性を保ち、その実寿命を最大限に引き出すためには、劣化症状の早期発見と迅速な対応が極めて重要です。
一般的に、ALC外壁に劣化症状が現れ始めるのは、築10年を過ぎた頃からです。
例えば、外壁の色あせ、触ると粉が付くチョーキング現象、ひび割れ、カビやコケの発生、コーキング部分の劣化などは、メンテナンスが必要なサインです。
これらの初期症状を早期に発見し、専門家のアドバイスのもと、適切な時期に補修や再塗装を行うことで、劣化の進行を効果的に食い止め、建材へのダメージを最小限に抑えることができます。
早期発見・早期対応は、将来的に発生する可能性のある大規模で高額な修繕費用を抑えることにもつながります。
ALCの耐久性を維持するメンテナンス
定期的な点検と補修
ALC外壁の耐久性を長期間維持するためには、定期的な点検が欠かせません。
新築から10年程度を目安に、外壁塗装や防水工事の専門業者などに点検を依頼することをおすすめします。
専門家による詳細なチェックで、一般の方には見落としがちな微細なひび割れや塗膜の劣化、コーキング部分の傷みなど、劣化の兆候を早期に発見できます。
点検の結果、ひび割れやコーキングの劣化などが確認された場合は、速やかに補修工事を行う必要があります。
これらの軽微な損傷を放置すると、雨水がALCパネル内部に浸入し、さらなる劣化を招く原因となるため、早期の対応が重要です。
適切な仕上げ材とシーリング材の選択
ALC外壁のメンテナンスにおいては、適切な仕上げ材とシーリング材の選択が重要です。
仕上げ材には、防水性や弾性に優れ、壁体内の湿気を外部に放出する機能を持つ「透湿性の高い塗料」を選ぶことが推奨されます。
これにより、ALCパネルが水を吸い込みすぎることによる膨れや、内部にこもった湿気が原因で起こる劣化を防ぐことができます。
また、パネル間の目地に使用されるシーリング材も、ポリウレタン系なや変成シリコン系など、耐久性の高い素材を選定し、定期的な点検と必要に応じた打ち替えを行うことで、雨水の浸入経路を遮断し、外壁全体の耐久性を維持することができます。

まとめ
ALC外壁の耐久年数には、税務上の「法定耐用年数」と、建材としての実際の使用可能期間である「実寿命」の二つがあります。
法定耐用年数は建物の構造などにより19年から47年と異なりますが、ALCの実寿命は約60年とされています。
ただし、この実寿命を最大限に活かすためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
劣化症状の早期発見や、透湿性の高い仕上げ材・シーリング材の選択、そして必要に応じた補修を行うことで、ALC外壁の耐久性を維持し、建物を長持ちさせることができます。
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