カテゴリ一覧
塗装技能士とは?その概要や取得するメリットをご紹介します!
2023.3.30
塗装職人が取得できる資格の一つに塗装技能士があります。
特に、一級塗装技能士とは豊富な実務経験と専門知識が必要な国家資格で、塗装工事において活躍の場を広げたいと考えている方が取得しています。
塗装してもらう側からすればそんな一級塗装技能士に塗装してもらう方が安心できるでしょう。
塗装工事を請け負う場合は無資格でも問題ありませんが、一級塗装技能士の方が高い技術と幅広い知識を有しています。
今回は、塗装技能士の概要や、塗装技能士の資格を取得するメリット、一級塗装技能士についてご紹介します。
□塗装技能士とは?
塗装技能士は塗装技術を認定する国家資格です。
木工塗装工事、建築塗装作業、金属塗装作業、噴霧(ふんむ)塗装作業、鋼橋(こうきょう)塗装作業に区分されています。
*資格詳細
塗装はデザイン性を高めるだけでなく、防水性を持たせたり熱を遮断させたりするなど、建物の耐久性を高める働きもあります。
塗装工はさまざまなものに塗装する人であり、塗料の性質や塗装に使う道具などの専門的な知識が必要となります。
工事事業の中でも特に、塗装工事はトラブルが起きやすいのです。
その理由は塗装工によって技術力が異なるため、完成後の質が異なるからです。
しかし、塗装技能士の資格があれば、塗装技術や知識、実績を裏付けできます。
そのため、依頼主からの信頼を得やすくなるのです。
また、試験は1級、2級、3級の3つの段階があり、塗装対象物の種類によって5つの分野に分けられています。
受験資格としてそれぞれの級では実務経験を求められます。
そのため、勤め先で経験を積みながら受験する方がほとんどです。
3級は実務経験がなくても受験可能であるため初心者でも受験できます。
塗装技能士の資格がなくても塗装は可能ですが、資格がある方が大きな規模の事業を受注しやすくなります。
また、個人としても資格手当を見込める場合があるため有利と言えるでしょう。
*向いている方
3級は実務経験がなくても受験可能であるため、仕事が始まったばかりの方にもおすすめです。
2級と1級は、実務経験が求められ、塗装工としてキャリアアップしたい方や将来的に独立を考えている方におすすめです。
*取得方法
学科試験では基本的な問題が出題されます。
ただし、現場で使っている専門用語ではなく、正式名称で出題されることに注意しましょう。
また、過去問題集でしっかりと対策しておくと良いでしょう。
過去問題集はインターネットで購入できます。
実務試験で使用する工具は規定のものでないと試験で使えないため、事前に確認しておきましょう。
実務試験中は工具の整理や後片付けなどといった細いところも採点対象となるため注意しましょう。
試験は減点法を採用しており、細かいミスが続くと不合格となります。
そのため、普段の作業どおり、落ち着いて行うように意識しましょう。
□塗装技能士の試験概要について
*1級
7年以上の実務経験が必要となります。
2級合格者は2年、3級合格者は4年以上の実務経験があれば受験可能です。
2021年の合格率は、43パーセント、2019年の合格率は41パーセントとなっています。
試験は学科試験と実務試験があります。
学科試験では真偽法、四肢択一式が採用されており全部で50問出題されます。
試験時間は1時間40分です。
塗装一般や材料、色彩、関係法規、安全衛生などに関する問題が出題されます。
実技試験では制作等作業試験が行われます。
選択する科目によって試験時間が異なるため注意しましょう。
合格基準は学科試験が100点中65点以上、実務試験が100点中60点以上です。
*2級
2年以上の実務経験があるか3級に合格している必要があります。
2021年の合格率は1.2パーセント、2020年の合格率は1.9パーセントと非常に低くなっています。
試験で出題される内容は1級と同じです。
また、合格基準も1級と同じです。
*3級
3級は初心者の方でも受験できます。
高校や大学で塗装に関する学科に在籍、または卒業した方も受験可能です。
2021年の合格率は29パーセント、2019年の合格率は30パーセントとなっています。
学科試験では真偽法が採用されており、全部で30問出題されます。
試験時間は1時間です。
試験内容は塗装一般、材料、安全衛生、選択科目について出題されます。
また、合格基準は1級、2級と同じです。
1級、2級、3級のどの試験でも実務試験か学科試験のどちらか片方合格した場合、次回以降は不合格となった試験のみ受験し、合格することで技能士の資格を取得できます。
□塗装技能士の資格を取得するメリットとは?
塗装技能士の資格を取得する大きなメリットは、技術力が客観的に証明されることです。
資格がなくても塗装はできますが、一級塗装技能士の資格があると高度な技術と知識力が認められたことを証明できます。
また、塗装技能士の資格があれば、仕事上有利になることもあります。
お客様から依頼を受けた際に、資格があることを伝えれば安心して仕事を任せてもらいやすくなります。
資格はお客様に技能を伝える目印のような役割を果たしてくれるのです。
さらに、資格がある職人を優遇する会社も多く、給与アップを期待できることがあります。
一級塗装技能士であることは実務経験の豊富さをアピールできる材料となるため、転職や就職の際も有利になるケースが多いでしょう。
□一級塗装技能士について
一級塗装技能士とは厚生労働大臣認定の国家資格のことであり、高い技術と幅広い知識を有する塗装職人のことを指します。
先ほどお伝えしたように一級塗装技能士の合格率は40パーセントほどであり比較的簡単に感じるかもしれません。
しかし、7年以上の実務経験があっても半分以上の職人が不合格になることを考えると、難しく感じるのではないでしょうか。
実務経験が長くても、国から認めてもらうことは困難ということになるのです。
塗装技術や知識があり、さらに難関な試験を合格している一級塗装技能士は優秀であることは言うまでもありません。
*一級塗装技能士は意味がないと言われる理由
一級塗装技能士は塗装業界において意味がない資格と言われることがあります。
その理由は、塗装の仕上がりは技術の高さによって決まると考えられているためです。
また、塗装工事は資格の義務付けがないため、無理に資格を取得する必要がないと考えられていることも理由の一つです。
ただし、このように塗装技術や知識に資格は必要ないと考えているのは塗装業者だけです。
第三者であるお客様からすれば、公的に優秀だと認められている一級塗装技能士には信頼感があります。
一級塗装技能士が塗装してくれるというだけで安心感を得られるでしょう。
そのため、一級塗装技能士が塗装する塗装工事業者は安心と信頼を約束することを公言していると考えて良いでしょう。
□まとめ
今回は、塗装技能士の概要や塗装技能士の資格を取得するメリット、一級塗装技能士についてご紹介しました。
塗装技能士は塗装技能を認定する国家資格です。
塗装技能士の資格を取得することでお客様に安心感を与えられるだけでなく、給与アップにつながったり、就職、転職の際に有利になったりすることがあります。
そのため、塗装工の方は、塗装技能士の資格を取得することをおすすめします。
西宮市周辺で塗装を検討されている方は、ぜひ当社までお問い合わせください。
西宮市・尼崎市・伊丹市の外壁塗装&雨漏り修理ならDOOR
https://www.paint-door.jp