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西宮市Fマンション ウレタン塗膜防水で屋上防水工事を行いました!
2025.5.24
ビフォーアフター
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施工写真
ウレタン塗膜防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して形成するシームレスな防水層で、高い柔軟性と優れた密着性が特徴です。
そのため、複雑な形状の屋上や屋根でも継ぎ目なく防水施工ができ、ひび割れにも強いことから多くの建物で採用されています。
しかし、防水層は紫外線や風雨による劣化が避けられず、定期的なメンテナンスが不可欠です。
適切な点検と補修を行うことで、防水性能を長期間維持し、建物の耐久性を高めることができます。
今回はウレタン塗膜防水の施工工程とともに、メンテナンスの重要性についても詳しく解説します。
既存防水撤去
まず初めに、既存の防水層をすべて撤去します。
経年劣化により、防水層が浮いていたり、ひび割れていたりすることが多く、そのまま新しい防水材を施工しても、密着不良や早期の剥離につながる可能性があります。
既存層にはアスファルト系やウレタン系など様々な種類がありますが、それぞれに適した方法で撤去を行い、下地を露出させることで、新たな防水層がしっかりと接着できる状態に整えます。
撤去作業では、周囲の仕上げ材や排水部などを傷めないように注意しながら、専用工具を用いて丁寧に進めます。
ケレン・清掃
防水層の撤去後、露出した下地に付着している埃や異物、脆弱な部分を除去する「ケレン」作業を行います。
この工程は、下地と防水材の密着性を高めるために極めて重要です。
表面に不純物が残っていると、防水層が剥がれたり膨れたりする原因となるため、金ベラやグラインダーなどを使用して下地を均一に整えます。
その後、ブロワーや掃除機で粉塵を徹底的に除去し、清掃を行います。
清掃が不十分だとプライマーの効果が低下し、最終的な防水性能に悪影響を及ぼします。
細部まで確実に清掃することで、次の工程の品質が左右される非常に大切な工程です。
カチオン下地調整材塗布
下地に凹凸や吸水のムラがある場合、防水層の密着性が大きく損なわれます。
これを解消するため、カチオン系ポリマーセメントモルタルを用いた下地調整を実施します。
カチオン下地調整材は、セメント系材料の中でも下地との付着力が極めて高く、旧塗膜やコンクリート表面への強固な密着が可能です。
細かなクラックの補修や面の均しにも効果を発揮し、その後に施工するプライマーやシート防水、ウレタン塗膜との一体化を促進します。
この工程での施工不良は、後の膨れや水分トラブルの原因となるため、下地の状態をしっかり見極めながら、均一に厚みを持たせて塗布します。
プライマー塗布
プライマーは、防水材と下地をしっかりと接着させるための接着促進剤です。
下地が吸水性を持つ場合、そのまま防水材を塗布しても、内部に浸透してしまい、本来の防水性能を発揮できません。
プライマーを適正量かつ均一に塗布することで、下地の吸水を防ぎつつ、次工程の自着シートや塗膜の密着力を飛躍的に高めます。
使用するプライマーは下地の種類や防水仕様に応じて選定し、ローラーや刷毛を使って丁寧に施工。
塗りムラや塗り残しがあると、部分的に密着不良を起こすため、目視で確認しながら作業を進めます。
自着シート張り
防水層の基礎となる自着型の防水シートを貼り付ける工程です。
このシートは加硫ゴムや改質アスファルトなどの防水材が裏打ちされており、下地に対して高い追従性と密着性を持ちます。
シート同士の重ね代を十分に確保し、空気が入らないよう丁寧に圧着しながら貼り付けることが求められます。
特に立ち上がりやコーナー部など、形状が複雑な箇所では、折り込みや切り込み処理を正確に行い、隙間を生じさせないように注意します。
正確な施工によって、水の侵入リスクを限りなくゼロに近づける重要な工程です。
ジョイントテープ張り
自着シートのつなぎ目部分(ジョイント部)は、水の侵入リスクが最も高い箇所の一つです。
そのため、ジョイント専用の防水テープを重ねて貼ることで、接合部をしっかりと二重構造に補強します。
このテープはシートと同様の素材で構成されており、経年劣化にも強く、収縮や振動にも追従可能です。
施工時にはテープの中心をジョイント部に正確に合わせ、シワや浮きが出ないように強く圧着。気温や湿度によって接着性が変化するため、環境に応じた施工管理が求められます。
丁寧なジョイント処理が、全体の防水性能を左右します。
改修用ドレン取付
排水口(ドレン)は、屋上における最も重要な水の出口であり、雨水の排水が適切に行われないと、防水層に常時水圧がかかり、早期の劣化につながります。
既存のドレンが劣化している場合や形状が合わない場合は、改修用ドレンを取り付けます。
これは既存のドレンに挿入して接着・固定する構造で、上部には新しい防水層と一体化させるためのフランジがついています。
接合部には防水材やシーリング材を用いて確実に水密を確保。改修用ドレンを使用することで、配管全体の交換をせずとも排水機能を回復させることができ、工期短縮とコスト削減にもつながります。
脱気筒取付
ウレタン防水や密着工法では、下地から発生する水蒸気や空気が防水層内部に溜まり、膨れの原因となることがあります。
これを防ぐため、脱気筒(ベントキャップ)を所定の位置に取り付け、内部の湿気やガスを外部に逃がす構造を確保します。
脱気筒の設置位置は、下地の状態や建物の形状、空気の流れを考慮して決定。
防水層との取合い部には補強クロスやシール材を用いて、確実な気密・水密性を確保します。
この工程は、目には見えない内部のトラブルを未然に防ぎ、防水層の耐用年数を大きく延ばす重要な役割を担っています。
ウレタンクロス張り
ウレタン防水層の補強として、専用のクロス(ガラス繊維やポリエステル不織布)を下塗り層に埋め込みます。
このクロスは、ウレタン塗膜に機械的強度を与え、動きのある下地や軽微なひび割れへの追従性を向上させる役割を担います。
特に既存下地の状態が不安定な場合や、構造的な振動が想定される箇所では必須の工程となります。
クロスは折れやシワが出ないよう丁寧に貼り付け、ウレタンと密着させながらローラーで圧着します。
密着不良があると防水層の一体性が損なわれるため、慎重な施工が求められます。
ウレタン中塗り一層目塗布
ウレタン塗膜防水は、液体状の防水材を塗布して硬化させることで、シームレスかつ柔軟性の高い防水層を形成する工法です。
中塗り一層目では、基材との密着を確保しながら、必要な膜厚を確保するためのベースを形成します。
ローラーや刷毛を使って丁寧に均一な厚み(1.0〜1.5mm程度)で塗布し、ピンホールや気泡が生じないよう注意します。
また、立ち上がり部分やドレンまわりなどの細部は、ハケを使って念入りに施工します。温度や湿度に応じて乾燥時間を確保し、下層がしっかりと硬化することが重要です。
これにより、上塗りとの一体化を強化し、長期的な防水性を確保します。
ウレタン中塗り二層目塗布
中塗り一層目が完全に硬化した後、二層目のウレタン防水材を塗布して、所定の膜厚(合計2.0~3.0mm)を達成します。
二層に分けて施工することで、塗膜に均一性が生まれ、膜厚不足や硬化不良を防止します。また、二層目は防水層としての最終形状を決定づけるため、表面の滑らかさや勾配の整えも重要なポイントです。
施工時は、前層との密着性を確保するため、適切な時間内で作業を行い、必要に応じてインターバル時間を調整します。
膜厚が不足すると防水性能に直結し、過剰に塗りすぎても硬化不良の原因となるため、経験に基づく適切な配分が求められる技術工程です。
トップコート塗布
ウレタン防水層は紫外線に対して弱く、無保護のままでは数年で劣化が進行してしまいます。
そのため、仕上げとしてトップコート(保護塗料)を塗布します。
トップコートは、紫外線や風雨、摩耗からウレタン防水層を保護する役割を担い、美観の維持にもつながります。
使用する材料はアクリルウレタンやフッ素系など、環境や使用条件に応じて選定。
ローラーを使用し、ムラなく塗布することで、全体に均一な保護膜を形成します。
また、色付きのトップコートを使用することで、太陽熱の吸収を抑える遮熱効果を得ることも可能です。
定期的なトップコートの塗り替えにより、防水層の寿命を延ばすことができます。
施工完了
すべての工程を経て、防水層の施工が完了しました。
最終チェックとして、膜厚の確認や接合部の状態、脱気筒・ドレンの取合いなどを細部にわたり点検します。
また、必要に応じて散水試験や目視検査を実施し、防水性を確実に確認。
使用した材料や施工記録は、報告書としてお客様に提出し、長期保証の対象となる基準も満たします。
今回の施工により、屋上の防水性能が大幅に向上し、建物内部への雨水浸入リスクを軽減。お客様には安心と快適をお届けできる仕上がりとなりました。
今後のメンテナンスや点検のご相談も随時承っております。
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