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建物の耐用年数とは?外壁塗装の専門家が詳しく解説します!
2021.7.28
「外壁塗装の耐用年数はどのくらいの期間なのか」
「塗装の種類ごとに建物の耐用年数は変わることはあるのか」
このようにお悩みの方は多いでしょう。
そんな方に向けて、今回は外壁塗装の耐用年数、塗料の種類ごとに建物の耐用年数が違うこと、外壁塗装を長持ちさせるポイントについて詳しく解説します。
□外壁塗装の耐用年数について
ここでは、塗料の耐用年数と建物の耐用年数について詳しくご紹介します。
まずは、塗料の耐用年数についてです。
塗料の耐用年数とは、各塗料メーカーが公表しているものです。
塗料の耐用年数を決める際には、各塗料メーカーで促進耐候性試験を実施しています。
この促進耐候性試験では、キセノンランプといった太陽光の何倍もの強い人工の光を塗料に当てて、実際にどのように劣化していくかを分析しています。
併せて、疑似的に太陽、風雨といった環境からの影響にさらされる状態をつくりだし、塗膜の劣化具合を確認しています。
これらの試験結果をもとにして計算されたものが、塗料メーカーが公表している耐用年数です。
しかし、この耐用年数は、実際の環境下で実証されたものではありません。
そのため、現実の耐用年数と多少のズレが生じることを忘れてはいけません。
実際の耐用年数は、塗料メーカーが公表している耐用年数よりも短くなる傾向があります。
塗料メーカーが公表している耐用年数は、塗料を決める際の目安として捉えるようにしましょう。
新しく開発された塗料を使用する際には、実際の環境下でのデータ量が少なく、信頼性の面では不安が残るので、注意しましょう。
次に、建物の耐用年数についてです。
建物の耐用年数については、国税庁から発表されています。
建物の構造によって多少の違いはありますが、木造住宅の耐用年数は22年とされています。
「建物の耐用年数が22年であることを考えると、外壁の耐用年数が22年以上であっても意味がないのではないか」
このようにお考えの方も多いでしょう。
しかし、実際の木造住宅が22年しかもたないということはありません。
またその反面、耐用年数が22年であっても、何もしない状態で木造住宅が22年もつわけではありません。
屋根や外壁といった劣化の進みやすい箇所に定期的なメンテナンスを施し、良い状態をキープした上での耐用年数が22年です。
すなわち、メンテナンスを1度も行わない状態で、住宅や外壁を30年以上もたせることは、非常に困難です。
□塗料の種類ごとに建物の耐用年数が違うことについて
ここでは、塗料の種類ごとの建物の耐用年数の違いについて詳しくご紹介します。
1つ目は、アクリル塗料です。
この塗料は、かつて主流の塗料として多くの住宅で使用されてきました。
しかし、耐久年数が約5年から7年と短いこと、汚れやすいことを理由に現在ではあまり使用されていません。
耐久年数が短い分、コストパフォーマンス性は高いですが、短いスパンで何回も塗り替えをしなければならないため負担が大きいです。
2つ目は、シリコン塗料です。
シリコン塗料は現在でも人気のある塗料のひとつです。シリコン塗料のメリットとしては、汚れの付着が少ないこと、色落ちが少なく安定していること、費用がそこまで高くないことが挙げられます。
防汚性に優れたシリコン塗料も出てきており、耐久年数も10年から13年と長いです。
メーカーごとに耐久年数や機能は異なりますので、住宅のニーズにあったシリコン塗料を選ぶようにしましょう。
3つ目は、フッ素です。
フッ素は、近年注目を浴びている塗料のひとつです。
耐久年数が15年から20年と長く、コストパフォーマンスの高い塗料です。
フッ素のメリットとしては、耐熱性・耐候性・不燃性・防汚性に優れていることが挙げられます。
4つ目は、無機です。
無機は、近年人気の高い塗料のひとつです。
耐久年数が30年と長いですが、その分費用がかかります。
無機は鉱物物質のことで、紫外線の分解エネルギーよりも高い結合エネルギーを持っており、宝石や石のように長い間美しい状態を保ちます。
その他、キズつきにくく、汚れにくく、燃えにくいという特徴があります。
30年から40年後の塗り替え回数を考慮すると、ランニングコストはアクリル、シリコンといった塗料よりも安いです。
□外壁塗装を長持ちさせるポイントとは
*施工前に気をつけるポイント
施工前に気をつけるべきポイントは、2つあります。
1つ目は、コストパフォーマンスの良い塗料を選定することです。
コストパフォーマンスの良い塗料を使用したい場合、耐用年数が最低でも10年以上のものを選択するようにしましょう。
外壁塗装の工事費用のほとんどは、職人の人件費と足場代です。
外壁塗料の単価が高い場合であっても、コストパフォーマンスの良い塗料を選択した方が、塗り替えを行う回数が減り、人件費や足場代の削減につながります。
長期的に考えるとコストダウンになるケースが多いです。
ただし、耐用年数ばかりにこだわり過ぎてはいけません。
塗料を選択する際には、意匠性・機能・光沢なども加味して総合的に判断することが重要です。
外壁にモルタルが使用されている場合は、ひび割れしにくい弾性塗料を採用しましょう。
加えて、カビや藻が発生しやすい環境である場合は、防カビ機能に優れたラジカル塗料を採用しましょう。
夏場の暑さを解消したい場合は、遮熱塗料を採用することも大切です。
目的にあった塗料を選択することは、結果として住みやすい住宅につながります。
2つ目は、業者選定を慎重に行うことです。
どんなにコストパフォーマンスの良い外壁塗料を使用した場合であっても、施工が適切に行われていなければ塗料の性能を十分に発揮できません。
以下のような手抜き工事が原因で、本来の耐用年数が来る前に塗り替えが必要になることもあります。
・脆弱な旧塗膜の上から塗装を行う
・規定の塗布量を守らずに塗料を薄めて使用する
・下塗りに手を抜いたため、中塗り・上塗りとの密着度が低くなる
・規定の乾燥時間を守らない
・契約した塗料よりも安い塗料で塗装する
外壁塗装の工事は、他の建築工事と比べて手抜きを行いやすいです。
そのため、塗装業者には常に高いモラルが求められます。
外壁塗装やリフォーム費の安さだけにこだわらず、しっかりとした丁寧な工事を行ってくれる業者を探すことが重要です。
当社は、お客様の声に寄り添った外壁塗装プランの提案を行っております。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひ当社までお申し付けください。
*施工後に気をつけるポイント
施工後に気をつけるべきポイントは、2つあります。
1つ目は、外壁の周囲のケアを行うことです。
建物の北面は、日の光が当たりにくい場所です。
この位置にある壁や、植え込みの近くの壁は、日の光が当たりにくいため、湿気がこもりやすいです。
湿気がこもりやすいと、カビや藻が生えやすいです。
外壁の近くの植え込みをこまめに刈り、風通しを良くしておくことがポイントです。
2つ目は、カビ、藻のケアを行うことです。
カビは放置すると、外壁全体に広がってしまいます。
カビ・藻を見つけたらすぐに落とすことが大切です。
カビ・藻を落とすための方法としては、ホースで水をかけながら軟らかいスポンジでこする方法、軽く水洗いする方法がおすすめです。
落ちない場合は、カビ取り剤や壁専用の洗浄剤を使用してください。
□まとめ
今回は、外壁塗装の耐用年数、塗料の種類ごとに建物の耐用年数が違うこと、外壁塗装を長持ちさせるポイントについて詳しく解説しました。
本記事が、外壁塗装を検討されている方の一助になれば幸いです。
西宮市で外壁塗装を検討されている方は、お気軽に当社にご相談ください。
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