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屋根塗装で使用されるプライマーとは?詳しく解説します!
2023.9.30
外壁塗装や屋根塗装を行う際、様々な専門用語が登場することがあります。
そのうちの一つに、プライマーという言葉があります。
プライマーという言葉、なんとなく耳にしたことのある方は多いかと思いますが、厳密にどういう意味を指すのか、どんなときに使用されるのかなど、分かっていない方は多いでしょう。
このような専門用語を知っておくことで、安心して業者に塗装を任せることができます。
そこで今回は、塗装で使用するプライマーについて、その基本知識と様々な観点からの情報を詳しく解説します。
□プライマーとは?下塗りの種類をご紹介
*プライマーとは?
プライマーとは、primary(初めの)という意味より、外壁塗装で最初に塗る塗料、つまり下塗り塗料のことを指します。
外壁塗装では、通常下塗り、中塗り、上塗りと塗装を重ねることで強度を高め、また仕上がりをよくしますが、このうち下塗りの工程で扱う塗料をプライマーと呼ぶことがあります。
また、プライマーと同様に呼び方は異なりますが同じ下塗り塗料として異なる役割を果たす塗料がいくつかあります。
以下より、それぞれの塗料とその特徴について解説します。
*下塗りには種類がある
上記でも説明したように、下塗り塗料には大きく分けて「プライマー」「シーラー」「フィラー」の3つの種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
・プライマー
プライマーは塗料の密着性を高めるために使用されます。
塗料が密着しないと、塗装面がはがれたり、傷ついたり、変色したりすることがあります。
プライマーは金属、木材、プラスチックなど、様々な素材に適用できます。
また、他の下塗り塗料と比べて薄めであるため、乾燥が早く、サンディングによって塗り面を平滑に仕上げられます。
・シーラー
シーラーはseal(密閉する)という意味から、密着性を高めることに加えて、下地の吸い込みを止める機能を持っています。
また、塗装対象の表面にある暗い色や汚れを覆い隠すためにも使用されます。
プライマーよりも厚みがあるため、細かい隙間やクラックを埋め、表面を平滑に整えられます。
シーラーは特にコンクリートやセメントに対して使用されることが多い塗料となっています。
・フィラー
フィラーはfiller(詰め物)という意味から、大きな隙間やクラックを埋め、表面を平滑に整えるために使用されます。
他の下塗り塗料に比べて厚みがあるため、傷ついた箇所や修復箇所など、不完全な表面を隠せます。
フィラーには水性と油性の2種類があり、状況に合わせた選択をする必要があります。
下塗り塗料は塗りたい表面に合わせて、適切なものを選ぶことが重要です。
適切な下塗り塗料を選ばないと、密着性が悪くなったり、塗装面が不均等になったり、仕上がりが悪くなることがあります。
また、下塗り塗料は上塗り塗料の下に塗るため、上塗り塗料との相性も考慮する必要があります。
□プライマーの種類
下塗り塗料に種類があるように、プライマーも用途によって種類が異なります。
・防錆用プライマー
防錆用プライマーは、金属に塗布し、その名の通り錆びを防ぐために使用されます。
防錆用プライマーは金属の表面を覆い、空気中の酸素と接触しないため、錆びを防止する効果があります。
また、通常錆が発生した際は、錆を削らなければなりませんが、防錆用プライマーの塗装を施した外壁ではその必要がないため、メンテナンス費用の削減にもつながります。
・浸透性プライマー
浸透性プライマーは、木材やコンクリートなどの多孔質な素材に使用されます。
浸透性プライマーは表面に浸透し、表面を保護する膜を形成します。
これにより、下塗り塗料や上塗り塗料がしっかりと密着し、より長期間耐久性を保てます。
□下塗りの必要性
プライマーをはじめとした下塗り塗料を塗装する必要性に関して、下塗りの主な役割を4つ解説します。
1.塗料を密着させる
下塗り塗料は、下地材と上塗り塗料、中塗り塗料の密着性を高める役割を果たします。
上塗り塗料、中塗り塗料を直接下地材に塗ると、塗料が浮いたり、剥がれたりすることがありますが、下塗り塗料を使用することで塗料の密着性を高め、塗料の耐久性を向上させられます。
特に、金属やプラスチックなどの素材に塗装する場合は、下塗り塗料が欠かせません。
下塗り塗料を塗ることで、塗料が下地材に密着し、より美しい仕上がりになります。
2.塗料の吸い込みを抑える
下地材に塗料を塗ると、下地材が塗料を吸い込むことがあります。
これにより、塗膜の浮きや剥がれなどが発生することがあります。
しかし、下塗り塗料を使用することで、下地材からの塗料の吸い込みを抑え、塗料の効率を向上させられます。
また、下塗り塗料には下地材の凸凹を埋める効果があるため、塗装の仕上がりをより美しく仕上げられます。
3.発色が綺麗になる
下塗り塗料は、塗料の発色を綺麗にする役割も果たします。
下塗りを行わない場合、下地材の色や質感が塗料に影響を与え、塗料の発色が悪くなったり、色むらが出たりすることがあります。
下塗り塗料を使用することで、下地材の色や質感を均一に整え、塗料の発色を綺麗にできます。
特に、白色や薄い色の塗料を使用する場合は、下塗り塗料の効果が実感できます。
4.ひび割れを補修する
下塗り塗料は、下地材の小さなひび割れを補修する効果も持っています。
下地材にひび割れがあると、塗料が割れたり、浮いたりすることがあります。
下塗り塗料を使用することで、下地材のひび割れを補修し、塗料の耐久性を向上させられます。
また、下塗り塗料には防錆効果があるため、金属素材に塗装する場合にも効果的です。
□プライマー塗装でチェックすべき4項目
塗装工事において、プライマーに関して塗装業者に工事を依頼する際にチェックするべきポイントを4点ご紹介します。
以下の4点をチェックすることで、工事業者が適切な対応をしている優良業者の判断につながります。
1.見積書にプライマーの名前まで記載されているか
塗装工事においては、下地処理が非常に重要です。
この際、使用塗料に「下塗り塗料」ではなく、プライマーの名称まで記載されているとしっかりとした見積書であると言えます。
プライマーの種類やメーカー名が見積書にしっかりと記載されているかを確認しましょう。
2.使用した塗料の量がわかるか
塗装工事において、塗料の量は大切なポイントの一つです。
一般的に、塗料をたっぷり使った方が耐久性が高く、美観も持続します。
もし、塗料の量が少なく、薄く塗られていると、早期に剥がれたり色あせたりすることがあります。
工事業者が使用する塗料の量が見積書に記載されているか、確認してみましょう。
3.プライマーに対応した中塗り、上塗り塗料を使用しているか
下地処理に合わせた塗料選びも大切なポイントの一つです。
プライマーに対応した塗料を使用することで、塗料同士の相性が良くなり、塗料自体の耐久性も高まります。
反対に、相性の悪い組み合わせをしてしまうと、剥がれや浮きなどが発生する可能性があります。
プライマーに対応した中塗り、上塗り塗料を使用しているかを確認しましょう。
4.写真などで施工状況がわかるか
工事の進捗状況を確認することは、工事業者の仕事をチェックする上で非常に重要です。
写真や動画で、施工状況を確認できれば、工事業者の対応が適切かどうかを判断できます。
工事業者が写真や動画を提供してくれるか、また、その提供方法について確認してみましょう。
□まとめ
今回は、プライマーに関してその基礎知識や種類、必要性や工事時のチェックポイントなどについて解説しました。
外壁塗装における下塗りの工程で扱う塗料を指すプライマー。
塗装工事においてプライマーは非常に重要な役割を果たすことがわかりました。
「プライマー」「シーラー」「フィラー」など、その種類はいくつかあるので、自宅にあったプライマーを選択しましょう。
本記事を参考に、皆さんが塗装工事をスムーズに進めていただければ幸いです。
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