カテゴリ一覧
外壁にクラックとひび割れが!放置のリスクと予防対策を解説
2025.5.7
住宅の壁にクラック(ひび割れ)を発見した時、不安を感じませんか。
小さなひび割れでも、放置すると大きな問題につながる可能性があります。
今回は、クラックの原因や種類、そして発見時の対処法を分かりやすくご紹介します。
クラックとひび割れの原因を解説
経年劣化によるクラック
経年劣化は、クラック発生の主要因の一つです。
外壁材は、紫外線や雨風、温度変化といった外的要因によって常に影響を受けています。
特に、モルタルやコンクリートは、原料に水を使用しているため、乾燥による収縮がひび割れの原因となります。
塗膜の経年劣化も同様に、ひび割れにつながる可能性があります。
サイディングボードやタイルなどのつなぎ目であるシーリングも、紫外線による劣化が進行すると、ひび割れを起こしやすくなります。
経年劣化によるクラックは、時間をかけて徐々に進行することが多いため、定期的な点検が重要です。
乾燥によるクラック
乾燥によるクラックは、特にモルタルやコンクリートの外壁で起こりやすい現象です。
これらの外壁材は、施工後も内部で水分が蒸発し続けます。
この水分蒸発による収縮が、ひび割れを引き起こすのです。
特に、乾燥が不十分な状態で塗装を行うと、塗膜が収縮に追従できず、ひび割れが発生しやすくなります。
乾燥によるクラックは、比較的幅が狭く、ヘアークラックとして現れることが多いです。
地震などの外的要因によるクラック
地震などの外的要因によるクラックは、建物の構造に深刻な影響を与える可能性があります。
強い衝撃が加わると、外壁材自体にひび割れが生じるだけでなく、シーリングの破損による雨漏りにもつながります。
地震によるクラックは、幅が広く、斜めやクロス状に現れることが多く、専門家による迅速な点検が必要です。
地盤の沈下など、建物の構造的な問題が原因で発生することもあります。
クラックとひび割れの様々な種類
ヘアクラックの特徴と危険性
ヘアクラックは、髪の毛のように細いクラックで、幅が0.3mm以下のものを指します。
一般的には、コンクリートやモルタルの乾燥収縮によって発生し、構造的な問題を伴わないことが多いです。
しかし、ヘアクラックが拡大し、構造クラックへと発展する可能性もあるため、注意が必要です。
特に、雨水が浸入しやすくなるため、放置すると内部の腐食などを招く可能性も考えられます。
構造クラックの特徴と危険性
構造クラックは、幅が0.3mmを超えるクラックで、建物の構造に影響を与える可能性が高い危険なものです。
地震や地盤の沈下、建物の傾斜などによって発生し、幅が広く、深い亀裂となる場合もあります。
構造クラックは、建物の強度を著しく低下させるため、早急な補修が必要です。
放置すると、雨漏りや建物の倒壊など、深刻な被害につながる可能性があります。
垂直、水平、斜め、クロス状など様々なパターンで発生します。
特にクロス状のクラックは、建物の基礎に深刻な問題がある可能性を示唆します。
その他のクラックの種類
乾燥クラックは、モルタルやコンクリートの乾燥収縮によって発生するクラックで、比較的幅が狭く、ヘアークラックと似たような見た目です。
開口クラックは、窓やドアなどの開口部周辺に発生するクラックで、斜め方向に現れることが多いです。
これらのクラックは、構造クラックほど深刻ではありませんが、放置すると雨漏りなどの原因となる可能性があります。
クラックとひび割れを発見したらどうすれば良いのか
クラックの幅による緊急性の違い
クラックの幅によって、緊急性が大きく異なります。
幅が0.3mm以下のヘアクラックは、比較的緊急性は低く、様子を見ることもできますが、定期的な点検は必要です。
一方、幅が0.3mmを超えるクラックは、構造クラックの可能性が高いため、早急に専門会社に相談する必要があります。
特に、幅が1mmを超えるような場合は、既に内部に水が浸入している可能性も高く、迅速な対応が求められます。
専門会社への依頼方法とポイント
専門会社への依頼は、クラックの状況を正確に判断し、適切な補修方法を選択するために不可欠です。
記者選びの際には、経験や実績、対応の丁寧さなどを確認してください。
また、契約前に、施工内容や費用、保証内容などをしっかりと確認し、不明な点は質問してください。
放置した場合のリスク
クラックを放置すると、雨水が浸入し、外壁内部の腐食やカビの発生につながる可能性があります。
また、構造クラックの場合は、建物の強度が低下し、倒壊などの危険性も高まります。
さらに、放置することで補修費用が高額になる可能性もあります。
早めの対応が、被害拡大の防止とコスト削減につながるのです。
クラックとひび割れを防ぐための対策
定期的な点検とメンテナンスの重要性
建物のクラック(ひび割れ)は、放置すると構造的な問題に発展する可能性があるため、定期的な点検が非常に重要です。
クラックが小さいうちに発見し、適切な補修を行うことで、深刻なダメージを防ぐことができます。
特に、築年数が経過した建物や、地震が頻発する地域では、外壁や基礎部分にひび割れが発生しやすいため、より頻繁な点検が求められます。
点検の際は、外壁や基礎だけでなく、屋根やバルコニー、サッシ周りなど、ひび割れが発生しやすい箇所を重点的に確認することが大切です。
クラックの幅が0.3mm以上、深さが4mm以上のものは「構造クラック」と呼ばれ、建物の強度に影響を及ぼす可能性があるため、専門家による診断が必要です。
定期点検の結果、ひび割れが確認された場合は、適切なメンテナンスを速やかに行うことが重要です。
例えば、軽度のクラックであれば、シーリング材を充填して補修することが可能ですが、ひび割れが進行している場合は、モルタルの再施工や外壁塗装の塗り替えが必要になることもあります。
また、防水性を高めるために、劣化したシーリングの打ち替えを行うことも、クラック防止につながります。
建物の設計段階からの対策
クラックの発生を未然に防ぐためには、建物の設計段階での対策が非常に重要です。
特に、新築時やリフォームの際に以下の点に注意することで、将来的なひび割れのリスクを大幅に軽減することができます。
外壁材にはさまざまな種類がありますが、ひび割れが発生しにくい材料を選ぶことが大切です。
例えば、弾性塗料を使用することで、建物の揺れや温度変化による収縮・膨張に対応し、クラックの発生を抑えることができます。
また、ALC(軽量気泡コンクリート)や金属サイディングは、モルタル壁と比較してクラックが発生しにくい素材として知られています。
・耐震性能の高い設計
地震の揺れによる建物の歪みがクラックの原因となることが多いため、耐震性の高い設計を採用することが重要です。
例えば、制震ダンパーを設置したり、壁の補強を行ったりすることで、地震時の建物の揺れを抑え、クラックの発生を防ぐことができます。
・地盤改良や基礎工事の強化
建物のクラックは、不同沈下(地盤が均等に沈まずに一部分だけ沈下する現象)が原因で発生することもあります。
特に、軟弱地盤の上に建てられた建物では、基礎部分にひび割れが生じやすくなるため、地盤改良を行い、適切な基礎工事を施すことが重要です。
地盤調査の結果に応じて、地盤補強のための杭打ち工法や、表層改良工法を採用することで、長期的に安定した建物を維持できます。
これらの対策を講じることで、クラックの発生リスクを最小限に抑え、建物の耐久性を向上させることができます。
特に、新築やリフォームの際には、将来的な維持管理のしやすさも考慮し、適切な施工方法や材料を選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、住宅のクラック(ひび割れ)について、その原因、種類、発見時の対処法、そして予防策について解説しました。
クラックは、放置すると深刻な問題につながる可能性があります。
特に構造クラックは、建物の安全性を脅かすため、早急な対応が必要です。
クラックを発見した際は、その幅や形状をよく観察し、必要に応じて専門会社に相談することをお勧めします。
定期的な点検とメンテナンスも、クラックの発生を防ぐ上で非常に有効な手段です。
早期発見、早期対応が、建物の寿命を延ばし、安心安全な生活を守ることに繋がることを忘れないでください。
プロタイムズでは、実績のある職人が外壁塗装・屋根塗装を行っております。
西宮市周辺で外壁塗装・屋根塗装を検討されている方は、一度当社までご相談ください。
西宮市・尼崎市・伊丹市の外壁塗装&雨漏り修理ならDOOR