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ジョリパットとは?仕上げ方法と種類・価格・施工を徹底解説
2025.5.30
外壁や内装、その仕上げ材選びは、住まいの顔とも言うべき重要な要素です。
素材の質感、デザイン、そして耐久性…様々な要素を考慮し、理想の空間を実現したいと願うのは、誰しも同じでしょう。
特に、近年人気が高まっている「ジョリパット仕上げ」は、その多様なデザインと高い機能性から、多くの住宅オーナーの注目を集めています。
しかし、その種類や価格、施工方法など、情報が多岐に渡るため、最適な選択に迷う方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、ジョリパット仕上げの選び方を、様々な角度からご紹介します。

ジョリパット仕上げの種類
多彩なバリエーション
ジョリパットは、アイカ工業を筆頭に多くのメーカーが製造する、塗り壁仕上げ材です。
そのバリエーションは実に豊富で、100種類を超えるデザインパターンが存在します。
大きく分けると、ローラー、コテ、スプレーといった施工方法による分類や、素材感による分類(砂壁風、コンクリート風など)、そして内装用と外装用といった用途による分類があります。
さらに、消臭・抗菌機能を備えたものや、特殊な質感を持つものなど、多様なニーズに対応できる製品が揃っています。
質感の違いと特徴
各デザインパターンは、それぞれ異なる質感と特徴を持っています。
例えば、「ボーダー」は横方向の縞模様が特徴で、モダンで落ち着いた雰囲気を演出します。
「クリフ」は砂や岩の表面のような質感で、無機質ながらも重厚感のある仕上がりになります。
「スクラッチ」は表面を削ったような塗り壁風で、素朴な印象を与えます。
「ラフ」は大きめのコテ跡が特徴的で、職人の手仕事を感じさせる温かみのある仕上がりになります。
「スプレー」は砂を吹き付けたような模様で、凹凸が少なく、光と影による陰影が美しいです。
「ソフト」は淡い色とコントラストで、優しい雰囲気を醸し出します。
「ローラー」は規則的な陰影が特徴で、木目調やレンガ調など、様々な模様を表現できます。
「ニューエイジングアート」はレンガや木に近い質感を再現し、重厚感を演出します。
「マテリアル」は砂壁、紙、コンクリート調など、様々な素材感を表現できます。
内装用には、「シルキーパレット」のような滑らかな質感のものや、「爽土」のような天然素材を使用した土壁風のものが人気です。
「ゼロ」はメタリックやラメ素材を使用し、個性的な空間を演出します。
「ジョリコート」はジョリパットよりも低コストで、スプレーで吹き付ける仕上げです。
「フレッシュ」は既存のジョリパットの塗り替えに使用するトップコートです。
デザインパターンの比較
デザインパターンを選ぶ際には、建物のデザインや周囲の環境との調和を考慮することが重要です。
例えば、和風建築には土壁風の質感のものが、モダンな建築にはシンプルな模様のものが適しています。
また、日当たりや風向きによっても、色の見え方や質感の印象が変化します。
そのため、実際にサンプルを見て、様々な条件下で確認することがおすすめです。
カタログやウェブサイトの情報だけでなく、施工業者にサンプルを作成してもらい、実際に建物に当ててみることを推奨します。
ジョリパット仕上げの価格
価格帯の目安
ジョリパットの価格は、使用する製品、デザインパターン、施工面積などによって大きく変動します。
㎡あたり数千円から数万円まで幅があり、平均的な価格帯は5,000円~8,000円/㎡程度です。
安価なものでは2,700円/㎡、高価なものでは16,500円/㎡を超えるものもあります。
内装用は外装用よりも比較的安価な傾向にあります。
価格に影響する要素
価格に影響する要素としては、まず製品の種類が挙げられます。
機能性やデザイン性の高い製品は、価格が高くなる傾向があります。
また、デザインパターンの複雑さによっても価格が変動します。
複雑な模様ほど、施工に時間と手間がかかるため、価格が高くなります。
施工面積も価格に影響します。
面積が大きいほど、施工費用が高くなります。
さらに、下地処理の状況や、施工場所(高所作業の必要性など)によっても価格が変動します。
コスト削減の方法
コスト削減を検討する場合は、使用する製品の種類を見直すことが有効です。
機能性やデザイン性を重視する必要がない場合は、シンプルな製品を選択することでコストを抑えることができます。
また、施工面積を削減することも可能です。
例えば、一部の壁のみをジョリパット仕上げにするなど、施工範囲を限定することでコストを削減できます。
さらに、施工時期も考慮しましょう。
繁忙期を避けて施工することで、コストを抑えることができる場合があります。
ジョリパット仕上げの耐久性
耐用年数の目安
ジョリパット仕上げの耐用年数は、使用する製品や施工状況、メンテナンス状況によって異なりますが、一般的には15~20年程度と言われています。
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の耐用年数はこれより短くなる場合もあります。
適切なメンテナンスを行うことで、耐用年数を延ばすことが可能です。
劣化要因と対策
ジョリパットの劣化要因としては、紫外線による色褪せ、雨水による浸食、汚れの付着などが挙げられます。
紫外線による色褪せを防ぐためには、UVカット機能のある製品を選択したり、定期的にトップコートを塗布するなどの対策が必要です。
雨水による浸食を防ぐためには、防水性の高い製品を選択することが重要です。
汚れの付着を防ぐためには、定期的な清掃を行うことが大切です。
メンテナンス方法
ジョリパットのメンテナンスとしては、定期的な清掃が最も重要です。
高圧洗浄機を使用することで、汚れを効果的に落とすことができます。
ただし、高圧洗浄を行う際には、ジョリパットの表面を傷つけないように注意が必要です。
また、必要に応じて、専用のトップコートを塗布することで、色褪せや汚れを防ぎ、耐久性を向上させることができます。
ひび割れなどが発生した場合は、専門業者に補修を依頼する必要があります。
ジョリパット仕上げの施工
施工手順と工程
ジョリパットの施工手順は、まず下地処理から始まります。
既存の壁を清掃し、必要に応じて補修を行います。
次に、下塗り材を塗布し、その後ジョリパットを塗布します。
仕上げに、トップコートを塗布することで、耐久性と美観を高めます。
各工程において、適切な乾燥時間を確保することが重要です。
施工方法は、ローラー、コテ、スプレーなど様々です。
使用する道具や方法によって、仕上がりの質感も変化します。
適切な下地処理
下地処理は、ジョリパットの仕上がりと耐久性に大きく影響します。
下地がしっかりしていないと、ジョリパットが剥がれたり、ひび割れたりする可能性があります。
そのため、下地処理は丁寧に、そして適切な材料を用いて行うことが重要です。
下地処理には、既存の壁の清掃、ひび割れの補修、下塗り材の塗布などが必要です。
下地の状態によっては、特殊な処理が必要となる場合があります。
施工費用と内訳
ジョリパットの施工費用は、使用する製品、デザインパターン、施工面積、下地処理の状況などによって大きく変動します。
一戸建て住宅の外壁全体をジョリパット仕上げにする場合、費用は80万円~200万円程度になることが一般的です。
内訳としては、足場費用、養生費用、高圧洗浄費用、ジョリパット仕上げ代、付帯部分改修費用、業者諸経費、消費税などが含まれます。

まとめ
ジョリパット仕上げは、デザイン性の高さ、耐久性の高さ、そして多様なバリエーションが魅力の仕上げ材です。
しかし、最適な選択をするためには、種類、価格、耐久性、施工方法について十分な知識を持つことが重要です。
今回紹介した情報を参考に、ご自身のニーズに合ったジョリパットを選び、理想の住まいを実現してください。
様々なデザインパターンの中から、建物のデザインや周囲の環境に調和するものを選び、費用や耐久性なども考慮した上で、専門業者に相談しながら最適な選択をすることが大切です。
適切なメンテナンスを行うことで、ジョリパットの美しさと耐久性を長く保つことができます。
ジョリパット仕上げは、住まいの価値を高めるだけでなく、快適な生活空間を創り出す上で重要な役割を果たします。
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