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外壁のクラックの補修方法や流れについて解説します!
2023.10.21
外壁は経年劣化や外部環境の影響を受けて、クラック(ひび割れ)を起こすことがあります。
クラックには種類があり、それぞれ原因や対処方法が異なってきます。
このクラック、実際に業者に修復依頼を出す前に、どんな原因で起こったものであり、どのように対策すべきか把握しておきたいですよね。
そこで今回は、外壁のクラックの原因や補修方法などについて解説します。
クラックにお悩みの方は必見です。
□外壁のクラックとは?
*外壁のクラックとは?
外壁のクラックとは、建物の外壁に生じたヒビや割れのことを言います。
クラックは建物の外観を損なうだけでなく、建物の耐久性にも影響を与えることがあります。
クラックは様々な原因で発生することがあり、発生した場合は早期に修繕することが必要です。
*クラックには4種類ある
・ヘアークラック
ヘアークラックは、薄く、細い髪の毛のような形のクラックです。
主に塗装の経年劣化によって発生し、すぐに外壁に影響が起こるわけではありません。
しかし、長い間放置すると大きくなり、更なる被害につながることがあるため、注意が必要です。
具体的には、雨漏りや外壁の内部の腐食などにつながる可能性があります。
・構造クラック
構造クラックは、地震などによって建物の構造部分に生じるクラックで、建物の安全性に直接影響します。
構造クラックは、建物の奥深くまでクラックが侵食している可能性もあるため、建物の倒壊の恐れも出てきます。
そのため、できるだけ早めの補修が大切になってきます。
・乾燥クラック
乾燥クラックは、下地が乾燥する前に塗装を行い、水分が蒸発する際に起こるクラックです。
モルタル外壁をはじめとする外壁材で起こりやすいクラックであり、下地をしっかりと乾燥させることが対策となります。
・縁切れクラック
縁切れクラックは、外壁を2度に分けて塗装した際に、それぞれの塗装の間に生じるクラックを指します。
対策としては、一度に塗り切ってしまうことが挙げられます。
□外壁のクラックの補修方法
ここでは、クラックの修繕方法の一例をご紹介します。
・軽度のクラック(ヘアークラック)の修繕方法
1.塗料で埋める
ヘアークラックが軽微な場合には、塗料を使って修復できます。
ヘアーライン状にひび割れた部分に、塗料を塗り込んで埋めます。
塗る前に表面をしっかりと掃除しておくことがポイントです。
2.スプレータイプのセメントやパテで埋める
塗料だけでは修復できない場合には、スプレータイプのセメントやパテを使用すると良いでしょう。
セメントをスプレーで吹き付け、パテで整えて仕上げます。
これにより、塗料の場合と比べてより強固な修復が可能になります。
3.シーリング材で埋める
シーリング材を使って修復する方法もあります。
ヘアークラックにシーリング材を充填し、その後、表面をならして整えます。
シーリング材には様々な種類があるため、適切なものを選ぶことが大切です。
・ひび割れが大きい場合の補修方法
構造クラックのようにひび割れが大きい場合は、カットシーリング工法などで対処します。
カットシーリング工法とは、ひび割れ部分を工具で大きくカットして、下地処理を行った後、上からシーリング材を注ぎ、塗装を行う方法です。
規模が大きな工事となるため、プロに依頼することが一般的です。
□ひび割れが起こすリスク
ひび割れが起こすリスクを4つご紹介します。
1.建物の性能を低下させる可能性がある
建物の構造にひび割れが発生すると、建物全体の構造が弱まる可能性があります。
この場合、建物の性能が低下し、建物の耐久性まで低下する可能性があります。
ひび割れが大きく深い場合、建物が倒壊する可能性もあります。
特に、地震や台風などの自然災害が起こった場合はひび割れが建物全体に広がり、建物の崩壊につながる可能性があります。
2.雨漏りを起こす可能性がある
ひび割れにより、建物の外壁や屋根に隙間ができ、雨水が建物内部に入り込む可能性があります。
この場合、建物の内部に水が侵入し、建物に大きな被害を与える可能性があります。
例えば、壁や天井にシミができたり、木材が腐食して崩壊したりすることがあります。
また、雨漏りにより、結露やカビの発生が促進される可能性もあります。
3.湿気によりカビが発生する可能性がある
ひび割れにより湿気が建物内部に侵入し、カビが発生する可能性もあります。
カビは建物の内部に多大な被害をもたらすだけでなく、建物に住む人々に健康被害をもたらす可能性があります。
例えば、アレルギーや喘息などの症状を引き起こすことがあります。
また、カビが発生した場合には、その対処にも時間と費用が必要になります。
4.美観を損なう
ひび割れは、建物の美観を損なう可能性があります。
ひび割れやカビなどによって建物が汚れている場合、近所の人々にも不快感を与える可能性があります。
以上が、ひび割れが起こす主なリスクの例です。
ひび割れは、実際に見つかってから修繕するまでに時間が経過すると、その影響がより大きくなる可能性があります。
そのため、ひび割れを見つけた際は、早めに修復することが大切であると言えます。
□外壁のクラックを補修する際のポイントをご紹介
外壁のクラックの補修に関して押さえておきたいポイントとして、以下の2点が挙げられます。
・定期的にチェック、メンテナンスを行う
外壁にクラックが生じる原因には、気温変化、地震、外部からの衝撃など様々な要因があります。
そのため、定期的に外壁のチェックを行い、早期発見・対策を行うことが大切です。
特に、地震が頻発する地域においては、地震による影響によってクラックが生じやすいため、定期的な点検が必要です。
定期的な点検の方法としては、自分自身で行う方法と、専門業者に依頼する方法があります。
自分自身で行う場合は、外壁の全体を目視で確認し、クラックが生じていないかどうかをチェックします。
ただし、高所作業が必要となる場合があるため、危険を伴います。
専門業者に依頼する場合は、安全かつ正確な点検が可能です。
また、専門業者は修理方法や必要な費用などもアドバイスしてくれるので、安心して任せられます。
・信頼できる優良業者に補修を依頼する
外壁のクラックの補修は、専門的な技術が必要となるため、信頼できる優良業者に依頼することが大切です。
また、業者選びにあたっては、以下のような点に注意すると良いでしょう。
・業者の実績や評判を調べる
外壁のクラックの補修は、一般的なリフォームと異なり、専門的な技術が必要となるため、経験と実績のある業者を選ぶことが大切です。
事前に業者の実績や評判を調べ、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
・施工内容や料金についてしっかりと説明してくれるかどうか確認する
外壁のクラックの補修は、個人で行うことが難しいため、業者に依頼する必要があります。
そのため、施工内容や料金について、細かく説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。
・契約書に明確な保証内容が記載されているか確認する
外壁のクラックの補修は、費用が高額になることが多いため、契約書に明確な保証内容が記載されているかどうか確認することも大切です。
保証期間や保証内容など、十分に確認してから契約するようにしましょう。
□まとめ
今回は、外壁のクラックについて、その種類や起こる原因、対処法などについて解説しました。
ヘアークラックや構造クラック、乾燥クラック、縁切れクラックという4つの種類があるクラック。
それぞれ適切な修繕方法は異なるため、その原因に合った対策、補修を施しましょう。
外壁のクラックを見つけた際は、放置すると大きな悪影響につながる可能性が高まるため、早めに対処することが大切でした。
本記事が皆さんのお役に立つと幸いです。
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