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尼崎市H様邸 外装劣化調査診断
2019.2.15
今回、診断させていただきましたお住まいの屋上はウレタン防水が使用されておりました。
ウレタンゴム系塗膜防水(ウレタン防水)は、液体状のウレタン樹脂を塗り付けて、塗布した材料が化学反応して固まり(硬化する)、ゴム状で弾性のある一体性のある防水膜を形成する工法です。下地の種類や状態、使用される用途によって密着工法や絶縁(通気緩衝)工法などがあります。
液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない完全な防水膜を比較的安価に形成できます。湿気を帯びた下地や挙動のある下地には通気緩衝シートと脱気筒を用いた絶縁工法を採用します。また、バルコニーや廊下床防水などでは、工期短縮を目的とした超速硬化ウレタン吹付工法や塩ビシートとの複合工法も良く用いられています。
防水メーカーとしては10年に1回、防水工事をやり直す様に推奨されております。
表面もかなり色あせ等が見られますのでウレタン防水の塗膜塗料を塗り増しする工事が必要です。
防水が剥げて下地のシートが剝き出しになっております。しっかり上から塗り増しを行うようにしましょう。
非常に塗装が劣化してきており下塗りの赤いサビ止め塗料が透けている状態です。
部分的に塗装が剥げてサビ等が発生しております。
金属がサビますと穴があき、雨漏れ等の可能性がある為この様な箇所は、しっかりサビ止めを塗りメンテナンスをしましょう。
コーキングも劣化してきておりますのでコーキングの塗り替えも必要となります。
外壁材はALCが使用されておりました。
ALCとは、“Autoclaved Lightweight aerated Concrete” (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字をとって名付けられた建材で、セメント・生石灰・けい石・発泡剤を主原料として成型したスウェーデン発祥の素材です。
気泡などの空隙部分が全容積の80%を占め、比重0.5と軽量なのが特徴で、遮音性・保温性・耐火性に非常に優れています。
吸水性が高い為、外壁に使用する場合は必ず塗装による防水処理が必要となります。
サイディング同様、ジョイント部分はシーリング材で防水されているので劣化をすると吸水の原因となりますので注意が必要です。
壁を触ると手に粉が付着致しました。チョーキング現象と言い塗膜の樹脂と顔料が分解され顔料が粉化しております。防水機能が低下しているサインです。
塗装の塗り替えで防水性能を再度、高める事をお勧め致します。
壁の中にある鉄の棒が錆びますと膨張して中から外壁材を割ってしまう現象が起こります。
ハンマー等で一度浮いている箇所を外し、新しく成形し直してから塗装工事を行うと良いでしょう。
一部、穴があいている箇所が見受けられました。
この様な箇所は特に雨水等の侵入が懸念されますので早めのメンテナンスが必要です。
錆が発生しております。
錆を放置すると腐食する為、塗膜による保護が必要です。
コーキングが劣化しますと、この様に隙間等が空いてしまい雨水等が浸入しやすい状態になる為、コーキングの打ち替えをお勧め致します。
この診断は無料で行っております。
診断を行ったら工事しないといけないのかな?とご質問を頂きますが工事の義務は全くありませんのでご安心下さい。
まず気軽に診断を申し込んで頂き、診断の結果、工事が必要と感じた際に見積もり依頼、工事依頼を頂ければと思います。
電話、又はJR西宮駅の近くに店舗もございますのでお気軽にご相談下さい。